2010年にアナハイム大学が黒澤明監督生誕100周年を記念して製作したビデオ映像、 “Akira Kurosawa 100th Anniversary Memorial Tribune” (YouTubeにてご覧いただけます)より、米国アカデミー賞受賞監督、マーティン・スコセッシ監督の黒澤明監督についてのコメントを抜粋・翻訳してご紹介いたします。
一言で言うと、黒澤監督は私のそしてその他大勢の師であり、長年にわたり、大勢の映画監督の師匠でした。
俳優が自分から演技のやり直しを求めるのは聞いたことがありませんでしたが、私は演技がどうこうではなく、自分の英語の台詞を間違えたのをわかっていました。
なので私は、「わかった。先生がもう一度やっていいと言っている」と言われました。
その時には私は、俳優たちはやり直しを求めないものなのだと気付いていました。監督が納得するものなら、それでいいのだと。監督がそれを使いたいのなら、それが全てなのです。監督がやりたいようにやるんです。監督はこんな風に現場に座っていながら、自分が何を求めているのかちゃんとわかっています。
もし英語の台詞が間違っていたのなら、あとやり直さなければいけません。私は何かお手伝いができたらと思ったのですが、彼は一切手伝いを必要としていませんでした。(続く)
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