Yuko Ito

 伊藤 有子さん

アナハイム大学TESOLサーティフィケートプログラム修了生伊藤 有子さんに、本学でのご経験について伺いました。

1. TESOLサーティフィケートの取得を決意された理由は?

 以前の勤務校で整った指導案を英語で準備している若い先生が、オーストラリアでTESOLを学んだと言っていたので、それ以来、興味をもっていました。住まいのある茨城県水戸市はアナハイム市と姉妹都市で、『アナハイム通り』やアナハイムの記念碑があったり、と大学名に親しみが持てたこと、そして茨城県の教育委員会から紹介を受けたことも大きな理由となりました。

2. プログラムで良かったことは?

 全16ユニットを1週間に1ユニットずつ15週間で履修しました(異文化コミュニケーションのユニットのみ、少しずつ数週間に渡って履修)ので、量的にそれほど負担を感じず、また英語教育の基本事項がすべて網羅されていることに意欲が湧きました。英語教員として20年近く生徒と接してきましたが、大学では免許に必要な最低限の科目を取っただけでしたので、このように細分化された英語指導法を学ぶ機会を得て、日頃の指導法を客観的に見直し、改めて考えることができました。

 私は2018年11月スタートでした。このコースは11名で日本人3名以外は海外の方々でした。仲間のレポートを読み、コメントすることが課題の一つとして義務付けられていましたので、仲間たちが実際にどのような英語教育を日々行なっているのか、どんな問題に直面しているのか、海外の状況や考えを知ることができました。英語の教員として異国の地にいて同じ問題意識、課題に対して向き合う仲間たち、話したこともない彼ら彼女たちのレポートを読むとうなずいたり、うなったりその素晴らしさに知的好奇心が刺激されました。またコメントをもらった時はさらにやる気がでました。心も豊かになった気がします。

3. 現在のお仕事について教えてください。本学での学びはどう役立っていますか?

 3月までは公立高校で、4月からは私立の中高一貫校で教鞭を取っています。英語教育にかなり力を入れている学校なので生徒たちの会話力も高く、ネイティブの教員のみの授業もあります。使える英語の習得のために、いかに生活に密着した状況を作り出して生徒が自分のことを表現する力を伸ばすかを考える時、頭に浮かぶのはこのプログラムの活動例や理論です。学び始めて以来テキストを開き、学んだことを確認することもしばしばあります。今までと違った視点から4技能を駆使した授業をデザインできるようになったことが最大の成果です。

4. オンラインで学ぶという経験についてはいかがですか?

 英語教員ですから英語圏で学ぶことに憧れますが、現在の生活環境-子育てなどを考えると物理的にも資金的にも海外で学ぶことはできません。ですから、オンラインで海外での学びと同じ内容を履修できるのは、本当にありがたいことでした。PCを開き2,3分後には指一本で学びがスタートし、世界の仲間たちや指導教官のコメントが翌日には返ってくるオンライン学習は、まるで魔法のようでした!幸せな時間でした!また、あらゆる場面の学びにオンラインでつながり、学ぶ環境が不可欠であることを身をもって経験でき、ICT教育の重要性を感じました。

5. どんな人に本学のTESOLサーティフィケートプログラムをおすすめしますか?

 私のように学びたくても、忙しくてなかなか大学に通学することが困難な方や、海外での英語教授法の授業に興味のある先生方におすすめします。

6. どのように仕事と勉強のタイムマネジメントをされましたか?

 普段の仕事の量は変わりませんので、小テストの採点やプリント作りなどの次時の準備を勤務時間に終えるよう意識は変わりました。しかしいくら集中しても終わらないときには帰宅が8時を過ぎます。それから家事を行い、自分の時間は夜の11時くらいからだったので、深夜3時ぐらいまで課題に取り組むこともよくありました。また早く仕事が終わり、定時退勤できた時や休日には家では集中できないため、コーヒー店にこもって集中的にじっくり課題に取り組みました。また課題のやり方に関して、私は、その週のユニットのビデオレクチャーの視聴とテキストの熟読後に10~12ある課題の中から興味を持った2つを選んで、レポートを書きましたが、いつもレポート提出が早い人は、自分の興味のある課題の部分だけを読んでレポートを書くと言っていました。じっくり焦点を絞りたい人にはそういったやり方もあると思いますが、毎週のテストはその週のユニット全体から出ますので、やはり全体を勉強をしていなかったり復習していないと焦ると思います。

7. これからTESOL サーティフィケートプログラムを始める方にアドバイスを。

 仕事と家庭があり定められた期限内にレポートをこなす15週間は、きついかもしれません。でもそれに勝る知的好奇心や、今まで知らなかったことを学べる喜び、実践と学問がつながっていることを発見することなど、世界が広がる経験を通して得るものは大きいと思います。大変ですが家族の協力に感謝し、目の前の生徒たちに還元できると思えばやり切れると思いますので是非、挑戦してみてください。

8. その他コメント

 実は、英語圏で英語を学んだ経験がないのですが、今回、アナハイム大学でTESOLサーティフィケートプログラムを終えたことで、いくらか自分に自信を持つことができました。今後も与えていただいた知識を生かして英語教育に邁進していきたいと思います。すばらしい機会をありがとうございました。 

 

お問い合わせ:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.(日本語可)

  

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